3科目ガイド 03

第2章 第60回試験の制度と攻略設計

30秒想起:三科目は同じ取引を、それぞれ誰・何・どの答案処理の面から見るか。輸出申告価格と輸入の課税価格は、何が違うか。

2-1 受験資格・日程・出題基準

受験資格に学歴、年齢、経歴、国籍等の制限はない。第60回試験は2026年10月4日に実施される。出題範囲は、法律だけでなく、関係政令、省令、告示及び通達を含み、2026年7月1日現在で施行されているものが基準である。

第1科目・第2科目では、公告に列挙された法令等以外の条約等(経済連携協定等を含む)は出題範囲に含まれない。ただし、通関実務では申告書作成等の前提としてEPA税率・原産地手続が扱われ得る。科目ごとの出題範囲を混同しない。

固定する情報 第60回の内容
受験資格 学歴・年齢・経歴・国籍等の制限なし
試験日 2026年10月4日
法令基準日 2026年7月1日現在で施行済み
注意 成立・公布済みでも、基準日に未施行なら現行制度として答えない

2-2 科目、時間、配点

科目 時間 形式・問題数・配点 満点
通関業法 9:30〜10:20 選択式13問・41点、択一式4問・4点 45点
関税法等 11:00〜12:40 選択式17問・49点、択一式11問・11点 60点
通関実務 13:50〜15:30 申告書2問・20点、選択式5問・10点、択一式3問・3点、計算式6問・12点 45点

合格基準は公告時に具体的な点数が約束されるものではない。近年は各科目60%を基本とする結果が多いが、年度により補正例がある。総合点で他科目の不足を埋める試験ではないため、三科目すべてで安定して基準を超える設計にする。

2-3 学習時間の配分

初学時には通関業法が最も短く見えるが、合格戦略上は高得点源にする科目である。関税法等は範囲が広く、通関実務は知識を時間内に使う訓練が必要になる。

おすすめの順序は次のとおりである。

体系を知る → 小さく処理する → 時間内に通す。

  1. 本書で三科目の地図を作る。
  2. 通関業法の固定論点と関税法の手続の流れを一巡する。
  3. 関税定率法の課税価格と関税率表の分類を並行して学ぶ。
  4. 早い段階から計算問題を毎週解く。
  5. 申告書問題は分類だけ、価格だけ、欄分けだけに分解してから通し演習をする。
  6. 予想問題で時間を測り、誤答を「知識不足」「条件の読み落とし」「手順ミス」に分類する。

2-4 問題文の読み方

五肢複数選択では、一つの誤判定が設問全体の失点につながる。各肢を独立した○×問題として処理する。択一式では「常に」「すべて」「直ちに」「のみ」といった強い語を検証する。計算式では、電卓を打つ前に各費用へ「現実支払価格を構成する/未算入の法定加算要素/課税価格に算入しない」の印を付ける。

この章の振り返り

一次資料