第3部 申告書の読み方・書き方
論点3F 輸入の少額合算――有税と無税を分ける
判断課題
輸入の少額合算候補は、有税・無税を混ぜて一欄にできるか。
原則
第59回公式問題の指示では、異なる品目番号で番号ごとの申告価格が20万円以下のものを、有税品と無税品に分け、それぞれ一欄へ合算する。
- 有税合算欄:関税率が最も高い品目を代表番号とする。同率なら申告価格が最も大きいもの。
- 無税合算欄:申告価格が最も大きい品目を代表番号とする。
- いずれも10桁目は
X。 - 一欄一品目のみで20万円以下なら10桁目は
E。
| 事例 | 代表番号 |
|---|---|
| A・10%・15万円、B・5%・18万円 | A。価格でなく最高税率を優先する。 |
| C・無税・12万円、D・無税・19万円 | D。無税では最大価格を使う。 |
結論を分ける事実
輸出と異なり、輸入の有税合算は税率を先に比較する。有税・無税を混ぜない。
典型的なひっかけ――誤った考え方
- 有税品でも最大価格の番号を無条件に代表とする誤り。まず税率の高い番号を優先する。
- 最高税率が同率のとき、最大価格を選ぶという第2順位を見落とす誤り。
- 免税制度・簡易税率の「少額」と、申告書作成問題の20万円以下の欄処理を混同する誤り。
ミニドリル
A(8%、19万円)、B(12%、10万円)、C(無税、18万円)、D(無税、9万円)。合算欄を作れ。
解答
有税:A+B=29万円、代表B、10桁目 X。無税:C+D=27万円、代表C、10桁目 X。