第60回 通関実務 第12問 解答
出典: 第60回(2026年)通関実務 第12問(配点2点)税関 通関士試験
正解
3,900,000
解説
解説は現在、無料で公開しています。条文は法令の条文から、通達は基本通達や告示から、設問は設問に与えられた表や別冊から判定できることを示します。
結論
契約数量 500 足に対する 20% の数量値引き後の単価 12,000 円が現実支払価格の基礎となり、本邦に輸入する 300 足分を計算する。売手が自己のために行う検査の費用を加え、販売促進費と本邦で作成されたデザインの費用は加えない。課税価格は 3,900,000 円である。
計算
- 判断 関税定率法基本通達4-3は、数量値引きが納税申告の際に確定しており、値引き後の価格が現実に支払われるときは、値引き後の価格を現実支払価格とする。同(1)は、個々の納税申告に係る数量が値引きの適用数量に満たない場合も同じとする。契約数量 500 足に 301 足以上の 20% が適用され、単価は 12,000 円である。単価はCIF価格なので、輸入港までの運賃等は含まれている。
- 算術 輸入する靴の価格 12,000 × 300 = 3,600,000 円
- 判断 関税定率法基本通達4-2の3(1)は、売手が自己のために行った検査に要した費用で買手が負担するものを課税価格に算入するとする。輸入する 300 足分を加算する。
- 算術 検査費用 1,000 × 300 = 300,000 円
- 判断 販売促進費 150,000 円は加えない。関税定率法基本通達4-2(4)は、買手が自己のために行う販売促進等に係る支払を売手に対する間接的な支払に該当しないとする。
- 判断 デザインの費用 500,000 円は加えない。法4条1項3号ニの役務は、令1条の5第3項により本邦以外において開発されたものに限られる。関税定率法基本通達4-12(4)は「実際の作成が、本邦以外の場所で行われたことをいい」、作成者の国籍は問わないとする。デザインは本邦で作成されている。
- 算術 3,600,000 + 300,000 = 3,900,000 円