第0部 本書の設計
最初に固定する三つの箱と二つの経路
費用を見たら、すぐ「加算/非加算」の二択にしない。まず三つの箱へ分ける。
| 箱 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 価格 | 現実支払価格を構成する支払 | 仕入書外の割増金、売手の債務の代払い |
| 加算 | 現実支払価格に含まれていない法定加算要素 | 輸入港までの運賃、買付手数料以外の手数料、一定のロイヤルティ等 |
| 別 | 課税価格に算入しないもの(理由を併記する) | 次の別1・別2 |
「別」は、さらに算定経路で分ける。
- 別1:支払総額に含まれていても、額が明らかに区分できるため現実支払価格に算入しない所定費用。例は、輸入申告の日以後に行われる据付け等の費用、輸入港到着後の明確な国内運賃。
- 別2:法定加算要素に該当しない費用又は買手の自己活動。例は、真正な買付手数料、買手が自己のために行う広告宣伝費。
課税価格 = 価格(現実支払価格)+ 加算(その価格にまだ含まれていない加算要素)
最終結論は「課税価格に算入する/しない」で答え、その理由として [価格]、[加算]、[別1]、[別2] を付す。「既に含まれている法定加算要素」を二重加算しない。別1は、支払総額に含まれているなら、額を明らかに区分できることが必要である。別2は、支払総額から差し引く項目という意味ではない。