第2部 税率の選択と税額計算
論点2B 従価税――丸める場所を固定する
判断課題
課税価格4,567,890円、税率5.6%の関税額はいくらか。
原則
従価税品の課税標準の端数計算は申告書の各欄ごとに行い、1,000円未満を切り捨てる。税率を乗じた各欄の関税額は円位まで保持し、全欄を合計した関税の確定金額について100円未満を切り捨てる。
計算
4,567,890円 → 4,567,000円
4,567,000円 × 5.6% = 255,752円
一欄だけなので、確定金額の100円未満切り捨て → 255,700円
| 正しい順序 | 誤った順序 |
|---|---|
| 各欄の課税価格を1,000円単位へ切り捨て → 税率 → 全欄税額合計 → 100円未満切り捨て | 総課税価格を先に合計してから1回だけ1,000円未満を切り捨てる |
| 各欄税額の円単位を保持して合計 | 各欄税額を100円単位へ切り捨ててから合計 |
結論を分ける事実
「各欄」処理か「税目合計」処理か。丸め単位だけでなく丸める段階を覚える。
典型的なひっかけ――誤った考え方
- 各欄の課税価格を先に合計し、1,000円未満を一度だけ切り捨てればよいという思い込み。
- 各欄の関税額を100円単位へ切り捨ててから合計するという、端数処理の段階を取り違える誤り。
ミニドリル
第1欄1,999,900円・税率8%、第2欄1,999,900円・税率8%。関税額を求めよ。
解答
各欄1,999,000円×8%=159,920円。二欄合計319,840円の100円未満を切り捨て、319,800円。価格を先に合計してから3,999,000円×8%とすると319,920円、確定額319,900円となり、誤差が生じる。