第3部 申告書の読み方・書き方

論点3C 価格配賦――FOB・CFR・CIFをそろえる

判断課題

インボイスがFOB総額で、運賃・保険料が一括している。各品目の輸入申告価格をどう求めるか。

原則

一括費用は、問題文が指定する基準に従い、指定がなければ費用発生との関係で合理的な基準により各品目へ配賦する。申告書問題では、インボイス価格比、重量比、容積比等が明示されることが多い。

価格比配賦の型

品目Aへの配賦額 = 一括費用 × Aの配賦前価格(FOB等) ÷ 全品目の配賦前価格(同じ価格条件)

正しい処理 誤った処理
全品目への配賦額合計が一括費用と一致するか確認する。 各品目を個別に丸め、配賦総額の差を放置する。
輸出申告では設問に従いFOBへ、輸入申告では課税価格へ変換する。 輸出も輸入もCIFへそろえる。

結論を分ける事実

輸出か輸入か、契約条件、費用の対象範囲、設問指定の配賦基準。

典型的なひっかけ――誤った考え方

CFR価格をそのまま輸入課税価格とみて保険料を見落とす誤り。反対に、CIF価格へFOBまでの費用を再加算する二重加算の誤り。

ミニドリル

FOB総額100万円(A60万円、B40万円)、海上運賃・保険料10万円。価格比配賦が指定された。AとBの課税価格はいくらか。

解答

A66万円、B44万円。配賦後総額110万円とも一致する。