第60回 通関実務 第10問 解答
出典: 第60回(2026年)通関実務 第10問(配点2点)税関 通関士試験
正解
2,527,000
解説
解説は現在、無料で公開しています。条文は法令の条文から、通達は基本通達や告示から、設問は設問に与えられた表や別冊から判定できることを示します。
結論
EXW価格に、Mが別払いした金型代金と、Xの工場から輸入港に到着するまでの運送関連費用を加える。延払金利、輸入港での船卸し費用、国内運賃は加えない。課税価格は 2,527,000 円である。
計算
- 判断 金型はXが自ら購入したものであり、Mが提供したものではない。したがって法4条1項3号ロの加算ではなく、Mが輸入取引をするためにXに支払う代金の一部として現実支払価格に含まれる。令1条の4は現実支払価格を「支払の総額」とし、関税定率法基本通達4-2(1)(3)イは仕入書価格のほかに輸入取引をするために支払われるものを含めるとする。
- 判断 延払金利 63,000 円は加えない。令1条の4第4号は、輸入取引が延払条件付取引である場合の延払金利を現実支払価格に含まないとし、関税定率法基本通達4-4は延払金利の額が明らかであるときに除くとする。本問の金利は代金とは別に支払われ、額が明らかである。
- 判断 取引条件はEXWなので、輸入港に到着するまでの運送費用はすべて法4条1項1号により加算する。イの工場から輸出港までの運賃及び保険料は、関税定率法基本通達4-8(3)(4)が「輸出港までの運送費用」を含むとするので加算する。
- 判断 ロの一時保管費用は加算する。関税定率法基本通達4-8(5)イは、工場渡価格の貨物が「船積予定船の到着遅延により」輸出港で一時的に保管される場合の費用を、運送に関連する費用に含める。ハの船積み費用とニの輸入港までの運賃及び保険料も加算する。
- 判断 ホの輸入港における船卸し費用とヘの国内運賃等は加えない。関税定率法基本通達4-8(7)イ・ハ・ヘは、これらを輸入港到着後の運賃等として輸入港までの運賃等に含めない。
- 算術 1,800,000 + 360,000 + 74,000 + 32,000 + 50,000 + 211,000 = 2,527,000 円