過去問統計 04

4. 条文別の出題傾向

各問の主たる根拠条文を法令・条文単位で集計しました。表は2問以上で出題された条文で、「6回中」はその条文が登場した試験回数です。原文を収録している条文は、条文名から§7(付録1)または§8(付録2)へ移動できます。

「法令・条文」のリンク先では条文原文を確認できます。6回すべてに出題された条文は§8(付録2)へリンクし、その条文を根拠として集計した過去問の一覧(回・科目・問番号・論点と、税関ウェブサイトの試験問題PDF・正答PDFへの外部リンク)も掲載しています。「予想問題」の列は、当サイトの予想問題124問のうち同じ条文を扱っている問へのリンクです(「—」は該当なし)。

4.1 通関業法

表中の太字・色付きの数値は、その表の列内最大値の70%以上(と6回皆勤)を示す表示上の強調です。統計的な有意差を示すものではありません。

表は横にスクロールできます。

法令・条文 予想問題 出題問数 6回中 主な出題文脈
通関業法第2条 問2、問6、問8、問27 13 6回 通関業務と関連業務の区別、目的・定義
通関業法第22条 問7、問16、問23、問31 13 6回 記帳・届出・報告、複数論点の横断問題
通関業法第31条 問17、問24 11 6回 通関士の資格・確認・資格喪失
通関業法第35条 問5、問21、問32 11 6回 監督処分・懲戒処分、通関士の資格・確認・資格喪失
通関業法第7条 問6、問7、問27 10 6回 通関業務と関連業務の区別
通関業法第34条 問5、問21、問32 10 6回 監督処分・懲戒処分
通関業法第14条 問3、問7、問17、問18、問19、問30 9 6回 通関士の審査・記名、料金の掲示
通関業法第19条 問21、問22、問31、問34 9 6回 秘密を守る義務・信用失墜行為の禁止、複数論点の横断問題
通関業法第8条 問13、問23、問29 8 6回 営業所の新設、通関業の許可・許可基準
通関業法第10条 問14、問15、問17、問33 8 6回 許可の消滅・取消し、監督処分・懲戒処分
通関業法第3条 問2、問9、問28、問34 7 5回 通関業の許可・許可基準、営業所の新設
通関業法第12条 問16 7 6回 変更等の届出、通関士の審査・記名
通関業法第13条 問3、問10、問13、問17、問29 7 6回 通関士の設置、複数論点の横断問題
通関業法第18条 問16 7 5回 秘密を守る義務・信用失墜行為の禁止、複数論点の横断問題
通関業法第20条 問21、問31、問34 7 6回 秘密を守る義務・信用失墜行為の禁止、複数論点の横断問題
通関業法第33条の2 問33 7 6回 監督処分・懲戒処分、業務改善命令
通関業法第5条 問10、問13、問29 6 5回 通関業の許可・許可基準、営業所の新設
通関業法第6条 問11、問12、問14、問16、問25、問28 6 6回 欠格事由
通関業法第11条 問14、問15 6 5回 許可の消滅・取消し
通関業法第32条 問25 6 6回 通関士の資格・確認・資格喪失
通関業法第11条の2 問4、問15 5 5回 地位の承継
通関業法第15条 問20、問30 5 5回 更正に関する意見の聴取・検査の通知
通関業法第16条 問20、問30 5 5回 更正に関する意見の聴取・検査の通知
通関業法第17条 問21、問31、問34 5 5回 秘密を守る義務・信用失墜行為の禁止、複数論点の横断問題
通関業法第33条 問21 4 3回 秘密を守る義務・信用失墜行為の禁止
通関業法第4条 問16 3 3回 通関業の許可・許可基準
通関業法第9条 問13、問26 3 3回 営業所の新設
通関業法第29条 — 3 3回 通関士の資格・確認・資格喪失
通関業法第41条 問22、問34 3 3回 罰則・両罰
通関業法第1条 問1 2 2回 目的・定義
通関業法第36条 問33 2 2回 監督処分・懲戒処分
通関業法第45条 問34 2 2回 罰則・両罰

このほか1問のみの出題として通関業法第25条、通関業法第40条、通関業法第43条、通関業法基本通達第3条関係、通関業法基本通達第8条関係、通関業法基本通達第8条、通関業法基本通達第13条関係、通関業法基本通達第14条、通関業法基本通達34-6があります。

通関業法は全20問が本法約35条と関連通達の狭いプールから繰り返し出題されます。二桁問数となったのは、第2条・第22条(各13問)、第31条・第35条(各11問)、第7条・第34条(各10問)です。次いで第14条・第19条(各9問)が続き、6回すべてに登場した条文も16条あります。頻出条文を起点に、その周辺規定まで確認するのが効率的です。

4.2 関税法・関税定率法ほか(第2科目)

法令・条文 予想問題 出題問数 6回中 主な出題文脈
関税法第67条 — 14 5回 輸出通関、輸入通関
関税法第67条の3 問43、問53、問75 14 6回 輸出通関、AEO(特例輸入者等)
関税定率法第4条 問41、問58、問59、問76、問80、問81、問93、問94、問98、問99、問111、問112、問113、問114 11 6回 課税価格の決定の原則、課税価格の計算方法(例外的決定含む)
関税法第7条の2 問39、問43、問50、問63、問73、問76、問110 9 6回 AEO(特例輸入者等)、輸入通関
関税定率法第15条 問82 8 5回 減免税・戻し税、納税義務者
関税法第7条の14 問38、問48、問72、問107 8 6回 修正申告・更正の請求、更正・決定
関税定率法第17条 問82 7 4回 減免税・戻し税、納税義務者
関税法第7条の15 問38、問48、問72、問107 7 6回 修正申告・更正の請求、更正・決定
関税法第9条の2 問101 7 5回 納期限・法定納期限、関税の徴収・還付・還付加算金
関税法第69条の11 問65、問89 7 6回 輸出入してはならない貨物・知的財産、輸入通関
関税法第73条 問54、問76 7 6回 輸入許可前引取り、輸入通関
外為法第48条 問44、問66、問87 6 6回 外為法(輸出入許可承認)
外為法第52条 問44、問66、問87 6 6回 外為法(輸出入許可承認)
関税暫定措置法第8条の2 問42、問61 6 6回 特恵関税
関税法第6条の2 問38、問76、問101 6 6回 申告納税方式・賦課課税方式
関税法第12条 問39、問50、問73、問108、問120 6 5回 延滞税、納期限・法定納期限
関税法第45条 問37、問47、問56、問71、問78 6 5回 納税義務者、保税地域(総合保税地域含む)
関税法第67条の2 問53、問54、問75、問76、問77 6 3回 輸入通関、輸出通関
関税法第89条 問64 6 6回 不服申立て
関税法第91条 問64 6 6回 不服申立て
関税定率法第11条 問82 5 4回 減免税・戻し税
関税定率法第20条 問60、問83 5 5回 減免税・戻し税
関税法第2条 問37、問47、問53、問62、問75、問77、問100 5 5回 用語の定義、輸入通関
関税法第7条の16 問38、問49、問72 5 5回 修正申告・更正の請求、更正・決定
関税法第63条 問57、問85 5 5回 保税運送
関税法第69条の12 — 5 4回 輸出入してはならない貨物・知的財産、輸入通関
関税定率法第14条 問60、問82、問102 4 3回 減免税・戻し税
関税法第4条 問35、問45、問69 4 4回 課税物件の確定時期
関税法第9条 問48、問101 4 4回 納期限・法定納期限
関税法第65条 問37、問45、問47、問57、問71、問85 4 4回 保税運送、納税義務者
関税法第69条の2 問65、問89 4 4回 輸出入してはならない貨物・知的財産
関税法第69条の4 — 4 4回 輸出入してはならない貨物・知的財産
関税法第71条 — 4 3回 輸入通関
関税法第93条 問64 4 4回 不服申立て
関税法第94条 — 4 3回 輸出通関、複数論点の横断問題
関税法第110条 — 4 4回 罰則・両罰
関税法第111条 — 4 4回 罰則・両罰
関税法第118条 — 4 4回 罰則・両罰、納税義務者
関税定率法第4条の6 — 3 3回 課税価格の計算方法(例外的決定含む)
関税定率法第7条 問67、問86 3 3回 特殊関税(不当廉売・相殺・緊急等)
関税定率法第8条 問67、問86 3 3回 特殊関税(不当廉売・相殺・緊急等)
関税定率法第14条の3 — 3 3回 減免税・戻し税
関税法第2条の3 — 3 3回 納期限・法定納期限、輸入通関
関税法第12条の2 問49、問51、問74、問108、問118 3 3回 過少申告加算税・無申告加算税・重加算税
関税法第14条の2 — 3 3回 関税の徴収・還付・還付加算金
関税法第30条 問55 3 3回 保税地域(総合保税地域含む)
関税法第34条の2 — 3 3回 保税地域(総合保税地域含む)
関税法第43条の2 問40、問56、問78、問109 3 3回 保税蔵置場・保税工場、保税地域(総合保税地域含む)
関税法第62条の6 — 3 3回 納税義務者、関税の徴収・還付・還付加算金
関税法第64条 — 3 3回 保税運送
関税法第68条 — 3 2回 輸入通関
関税法第69条の3 — 3 3回 輸出入してはならない貨物・知的財産
関税法第69条の13 — 3 3回 輸出入してはならない貨物・知的財産
関税法第69条の16 — 3 3回 輸出入してはならない貨物・知的財産
関税法第76条 問53、問71、問76、問100 3 3回 輸入通関、輸入許可前引取り
関税法第77条 問71 3 2回 納期限・法定納期限、輸入許可前引取り
関税法第95条 問68 3 2回 輸入通関、輸出通関
関税率表 通則1 — 3 3回 関税率表の所属・通則
関税率表 通則3 — 3 3回 関税率表の所属・通則
外為法第53条 — 2 1回 外為法(輸出入許可承認)
関税定率法第4条の2 問81、問98 2 2回 課税価格の計算方法(例外的決定含む)
関税定率法第4条の3 問81、問98 2 2回 課税価格の計算方法(例外的決定含む)
関税定率法第10条 問82 2 2回 減免税・戻し税
関税定率法第19条の3 — 2 2回 減免税・戻し税
関税法第5条 問36、問46、問70 2 2回 適用法令の日
関税法第7条の8 問63 2 2回 AEO(特例輸入者等)
関税法第8条 — 2 2回 修正申告・更正の請求、申告納税方式・賦課課税方式
関税法第11条 — 2 2回 関税の徴収・還付・還付加算金、納税義務者
関税法第12条の3 問52、問74、問119 2 2回 過少申告加算税・無申告加算税・重加算税
関税法第12条の4 問51、問52、問74 2 2回 過少申告加算税・無申告加算税・重加算税
関税法第13条 問68 2 2回 用語の定義、関税の徴収・還付・還付加算金
関税法第32条 問109 2 2回 輸入通関、保税地域(総合保税地域含む)
関税法第37条 問40、問55、問78、問79 2 2回 保税地域(総合保税地域含む)
関税法第66条 — 2 2回 保税運送
関税法第70条 問44、問66、問75、問87 2 2回 輸入通関、輸入許可前引取り
関税法第75条 — 2 2回 輸出通関
関税法第112条 — 2 2回 罰則・両罰
関税法第117条 — 2 2回 罰則・両罰
関税率表 通則5 — 2 2回 関税率表の所属・通則
関税率表 通則4 — 2 2回 関税率表の所属・通則

このほか1問のみの出題が43条文あります(保税関係の関税法第42〜48条・第59条、NACCS法第2〜4条、ATA条約など)。

上位の顔ぶれは安定しています。関税法第67条(輸出入の許可)と第67条の3(輸出申告の特例)が各14問で最多です。第67条の3は6回すべて、第67条は5回に登場しており、輸出入通関の中心条文であることが分かります。関税定率法第4条(課税価格の決定の原則)、修正申告・更正の請求(第7条の14〜16)、AEO(第7条の2ほか)、知的財産侵害物品(第69条の11〜13)、不服申立て(第89・91・93条)、減免税(定率法第11〜20条)が続く骨格です。

4.3 通関実務

法令・条文 予想問題 出題問数 6回中 主な出題文脈
関税法第67条 — 20 6回 申告書作成(輸出)、申告書作成(輸入)
関税定率法第4条 問41、問58、問59、問76、問80、問81、問93、問94、問98、問99、問111、問112、問113、問114 18 6回 課税価格の計算、申告書作成(輸入)
関税法第7条 — 7 5回 輸入通関手続、関税の確定・納付
関税法第68条 — 5 4回 EPA・原産地手続、輸入通関手続
関税暫定措置法第12条の4 — 4 2回 EPA・原産地手続
輸徴法第4条 — 3 3回 関税額・修正申告税額の計算
関税定率法第4条の2 問81、問98 3 3回 課税価格の計算
関税定率法第4条の3 問81、問98 3 3回 課税価格の計算
関税法第6条の2 問38、問76、問101 3 3回 関税の確定・納付
関税法第7条の14 問38、問48、問72、問107 3 3回 関税額・修正申告税額の計算、関税の確定・納付
関税法第7条の16 問38、問49、問72 3 3回 関税額・修正申告税額の計算、関税の確定・納付
関税暫定措置法第8条の2 問42、問61 2 2回 EPA・原産地手続
関税法第5条 問36、問46、問70 2 2回 関税額・修正申告税額の計算
関税法第12条 問39、問50、問73、問108、問120 2 1回 関税の確定・納付、関税額・修正申告税額の計算
関税法第12条の2 問49、問51、問74、問108、問118 2 2回 加算税の計算
関税法第73条 問54、問76 2 2回 関税額・修正申告税額の計算、輸入通関手続

このほか1問のみの出題として条約(日アセアン包括的経済連携協定)附属書4、条約(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)第3章、関税定率法第3条の3、関税定率法第17条、関税暫定措置法第8条の4、関税法第4条、関税法第7条の2、関税法第9条、関税法第9条の2、関税法第9条の3、関税法第9条の4、関税法第13条、関税法第13条の2、関税法第69条の3、関税法第75条、関税法第95条、関税法基本通達第7条、関税法基本通達第67条、関税率表 通則1、関税率表 通則6があります。

実務は条文の分散が小さく、実務102問のうち関税法第67条が20問、関税定率法第4条が18問の根拠になっています。両条が同じ問に付く5問を除くと、いずれかが関わるのは33問(32%)です。EPA関係では、暫定措置法第8条の2が54・57回の計2問だったのに対し、暫定措置法第12条の4(締約国原産地証明書等)は58・59回の計4問に付いており、直近2回は同条を根拠とする出題が続いています。